今回は、私、当サイト管理人が、現地・ポーランドで犯した唯一かつ最大の失敗を、自戒をこめてここに書き残したいと思います。
今考えると当時のベストは尽くせたものの、準備の大切さを思い知った出来事でした。
元々の予定
今回の話題は、私にとってのポーランド滞在初日、つまりGBB初日についてです。
私の考えていたプランは以下の通りでした。
13:10 ワルシャワ・ショパン空港着
空港でSIMカード・電車の乗車券を入手 |
↓ |
電車でホテルへ移動、チェックイン、荷物を置いてちょっと休憩 |
↓ |
GBB会場へ徒歩で移動 |
※会場内で他の現地観戦メンバーと合流する予定だったため、ここまでずっと単独行動 |
各種手続きのため空港から出るまで少し時間がかかるとはいえ、GBB会場への入場は17時半に始まるということ、空港からホテル最寄り駅まで4駅でつくこと、ホテルからGBBまでは徒歩20分であることを事前情報として入手しており、多少のトラブルは許容できる計画でした。
結果としてこの計画そのものは悪くないものだったと思います。公共交通機関を多用するよりも徒歩のほうがリスクは低いだろうという考えでした。
トラブル1 eSIMが買えない
空港に到着し、入国審査・預け荷物受け取りを済ませ、まずはSIMの入手作業から始めました。慣れない土地で行動するにはネットが欠かせません。
計画ではここでeSIMと呼ばれるサービスを利用し、スマホアプリだけで現地のネットに接続できるようにするつもりでした。
しかし、何度やっても買えない。
使っているVISAプリペイドカードが利用アプリ上での決済を拒否していると判明。
これが最初のトラブルでした。
ただ、これはまだ想定内で、eSIMが使えないならSIMカードを購入すればいい。SIMカードがコンビニで安く売られていること、そしてコンビニは空港内にあることを知っていたので、すぐにコンビニへ向かいSIMカードを購入しました。
トラブル2 SIMカードが使えない
SIMカードの購入を済ませ、自分のスマホに導入しようと思ったところで、自分のミスに気づきました。実は、SIMカードを取り換える作業をすること自体が初めてで、またこの作業はやる予定がなかったため、下調べを一切していませんでした。
そのため、ここでかなりのタイムロスを生み出してしまいました。
下調べ自体はその場ですればいい(空港には無料Wifiがあるので、ネットで検索すればいい)のですが、この作業の中に”Softbankのホームページ上で作業を行う”というものがありました。SIMロック解除申請です。(私は当時Softbankユーザーでした)
実はこれ、24時間いつでもできるわけではなく、午後9時までとSoftbankホームページに記載されています。
しかし、この作業を行った時間は日本時間午後9時半でした。つまり30分遅かった。
これは私が今日1日Wifi環境下にいないとネットを使えないことを意味します。
つまり、
・空港からホテル、ホテルから会場への移動を、ネットに頼らず自力で行動しなければならない
・他の現地観戦メンバーと連絡を取れない。何かあったとき助けを求めることも、居場所を聞いて合流することもできない。合流するなら自力で探すしかない
ということになります。
この現実を受け入れて計画を練り直すために、空港にかなり長い時間滞在していたことを覚えています。
トラブル3 電車の乗車券が買えない
仕方ない、最大限の準備を空港で済ませて現地へ向かうしかない。そう思って空港を離れ、駅へ向かいました。
途中に乗車券の自販機があります。まだポーランドのお金を持っていなかったのでVISAプリペイドカードで購入しようとしましたが、ここでも使えない。
そもそも自販機の使い方がよくわからない。空港にある駅だから何か困ったことがあっても駅員さんに聞いて解決しようと思っていましたが、そもそも駅員さんがいない。
その場にいたほかの人に買い方を質問される始末です。日本人だからわからない、私も困っていると答えました。
なんとか自販機の使い方はわかったものの、現金が必要になったので空港内にある両替所で両替をしてもらいました。レートが悪いことを知っていたので使いたくなかったのですが、仕方ない。
GBB21現地観戦記 ~費用編~に空港内両替所のレートが記載されていますが、これはこの時に渋々買ったレートを記載しています。1000円しか両替していないのも悪いレートを嫌ったためです。
幸い正しく乗車券を買えたので、その後の車内切符確認をクリアしました。間違っていると観光客でも容赦なく罰金をくらうので、事前に乗車方法は入念に確認していました。
トラブル4 GBB会場へ行けない
電車内でガタイの良いスロバキア人のおじさん集団の1人とちょっと会話をして(少し怖かったけど日本旅行経験のあるやさしいおじさんだった)、なんとか駅を間違えず降車できました。
ホテルに到着し、荷物を置いてGBB会場へ向かうまでは問題ありませんでした。この時点でGBB会場の入場時刻である5時半に迫っていましたが、他の現地観戦メンバーとの合流が難しい今、開き直って急がずゆっくり行こう、と決めて会場へ向かいました。
ホテルからGBBへの道はGoogle mapで調べてあり、ストリートビューもよく確認していました。
しかし、ストリートビューで見た景色と明らかに違う。あるはずの道がない。
駅の中を南口から北口へ通り抜ける計画だったのですが、駅が改装工事をしており、行き止まりになっていました。
さすがに焦りました。ここまできて会場に向かえないなら、自分は一体何をしにポーランドへ来たのか。運悪く雨も降ってきて、ここで死ぬんじゃないかと思うほど絶望しました。
GBB21現地観戦記 ~生活編~の中にある"おすすめアプリ"に、Google mapの記載があります。ここにある通りGoogle mapにはあらかじめ特定地域のマップをダウンロードしておくことにより、ネットが使えない場所でもアプリが使えるようになる機能があります。
これがなければ本当にどうなっていたかわかりません。Google mapのおかげでなんとか別の道を見つけ、現地までたどり着きました。
日本にいる今、冷静に考えるともう少しここまでの事態にならないよう準備できたと思います。ただ、そもそも行ったことのない土地で、どんなトラブルに見舞われるか想像もし難い状況下で、なんとか目的地にたどり着けたので今回はよかったということで。w
もう2度とあそこまで肝を冷やす経験をしたくないです。事前の情報収集に救われた面も大きいので、海外に行く際はやりすぎなくらい事前にネットで調べておいたほうが良いでしょう。
国内大会に足を運ぶことも、良い練習になるかもしれません。
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