GBB21 Tomozacreのインタビュー映像が公開されました。その日本語訳を公開します。
- ビートボックスを始めたきっかけは?
昔、いたずら番組というかコメディー的な番組があって、それを偶然見た。チリの公共放送のかなり古いやつ。その出演者がブッツカッツってやってるのを見て「かっこいい!自分もやりたい!」と思って練習した。下手くそだったけどね。友達にラッパーが多くて、一緒にブッツカッツってやってたよ。
初めて見たバトルは2012年のWorld ChampionshipのReeps One vs SkilleR( https://youtu.be/B7pVIGGcNNc )で、これがすごかったんだ。ビートボックスがもっと好きになって、毎日、1日5時間とか練習するようになった。
- GBBに出場しようと思った理由は?
なんていうかラッキーだったんだ。2017年にペルーであったLatin American Beatbox Championshipでペポーニに会って、彼が「ワイルドカード出したら?」って言ってくれたんだ。その時自分はすごく自信を無くしてた時で、精神的に落ち込んでたりしてたんだけど、GBB2019のワイルドカードを出そうと決めた。11位ぎりぎり、でも通過できた。
問題はチリからヨーロッパまでのチケット代どうしよう?ってことだった。すごく高いんだ。店で働いて稼いで、チケット買って、GBBに出て準優勝できるなんて思いもしなかった。本当にラッキーだったよ。そんな順位目指してすらいなかったんだから。「よし予選通った、あとは最初のバトル頑張ろう」って感じだった。なのに結果は準優勝。
前回は初めてですごく緊張してたんだけど、今年のGBBは何も考えず、ただ楽しみたいかな。
- GBBで出場する醍醐味とは?
ビートボックスはただの音や音楽ってだけじゃなくて、共通言語みたいなものだと思ってる。もし英語とか外国語が喋れなかったとしても、ビートボックスだと皆とコミュニケーションがとれる。そうやって仲間ができて、コミュニティができて、一緒に高め合えるのが一番美しくて素晴らしいところだと思う。
- どうやって、どれくらい時間をかけてGBBの準備をしましたか?
準備はしてない。去年も全然してなかったし、フリースタイルだった。
- 観客を沸かせる方法は?
14才のとき、チリの地下鉄でバスキングを始めた。色んな経験したよ、きつい客もいた。電車内の婆さんに「ウルサイ!!」って大声で言われたりね。ビートボックスを知らない人の前でビートボックスするのは大変だった。ヘッズ相手にやるほうが断然楽だよ。意識しているのは、観客との相互作用でショーを盛り上げていくことかな。
- それはGBBでも同じですか?
んー、結構違うかな。
すごく大きなステージでプレッシャーも感じるけど、音響が素晴らしいから何やっても皆踊ってくれる。でも自分の伝えたいバイブスやエネルギーが観客に伝わるようにしなくちゃいけない。こう(突っ立って)やっても誰にも響かない。こう(全身で)ビートボックスしてこそ観客はヘドバンしてくれる。自分はそういう自分を見せていきたい。
- どうやって新しいルーティーンを作っていますか?
曲のカバーをする。ルーティーンにしようと思ってやってるわけじゃないけど。いいなと思う曲があったら、できるだけビートボックスで似せようと努力してる。
- いいパフォーマンスをするためのアドバイス
自分に自信を持つこと。自分のやってる事に誇りを持つこと。
すごく気持ちのいいステージって、とても自分らしくいられた時なんだよ。
誰かの真似をしたがる人は多い、自分も若い時は「Reeps Oneみたいに!」って思ってたけど、今は違う。俺は俺でしかない。だからアドバイスするとしたら、自分らしくいること。楽しみながらね。できる限りオリジナルでいること。あまり難しく考えず楽しむこと。
- GBB以外で出たいステージは?
難しい質問だね。チリでもいくつか挑戦したいステージがあるよ。自分は歌いながらビートボックスもするから、音楽的なキャリアのためにも。
…チリでのロラパルーザ(Lollapalooza music festival:アメリカのシカゴ発祥でチリやブラジル、ヨーロッパでも開催される音楽フェス)かもしれないな。でもわかんない、もしかして出れたら嬉しいなって感じ。
- ワークショップはやりますか?
教えることもあるけど、あんまり得意じゃない。
アドバイス的なのはできるかもだけど、全然いい先生じゃないな。
- 今後ビートボックスはどうなると思いますか?
自分でも考えることがある。2015年にNaPoMがリップロールで革新的なことをやって「こんな音も出せるんだ!」て皆を驚かせたけど、今は「それどうやって出してるの?」って見当もつかないような音がたくさんある。
だから…まあこれは予想だけど、5年後は化け物みたいなビートボクサーがもっと増えるんじゃないかな。もっと不思議な音とか独創的な音を出せるような人が。
俺は自分のスタイルを貫くけどね。pohスネアとか新しい音できないし、そういうのは追ってないから。
- ネットであなたの情報を得るには?
どこでも“Tomazacre”で検索してくれれば。
YouTube、SpotifyやPandoraとかの音楽プラットフォーム、ビデオやMVもあるけど、一番よく使うのはInstagram。ファンやフォロワーとの交流もしてる。チェック✓(本人確認)付いてるやつね。よろしく。
コメントをお書きください