GBB21 Stitch インタビュー

GBB21 Stitchのインタビュー映像が公開されました。その日本語訳を公開します。https://youtu.be/2ovYZVhEtkI

以下翻訳です(訳:管理人):

  • ビートボックスを始めたキッカケはなんですか?

2012年だったかな、私は姉妹校に通っていて、そこでなんかパーティーをやってました。私はそれをなんとなく見ていて、お母さんもその横にいました。そこにはcody corex(スペル要検証)というマレーシアのビートボクサーがパフォーマンスをしていました。それを見て私は「これは世界レベルのものに違いない」と衝撃を受けて、家に帰った後ちょっと試しにやってみました。そしたらちょっとだけできたんです。あの時ビートボックスに本気で取り組もうと思いましたね。

今日まで続けられた理由はですね、私は物事を習得するのは速いんです。でもすぐやめちゃう。ピアノもそうでした。でもビートボックスだけは、よくわからないけど、ずっと続いた。やめたいって思わなかった。ビートボックスって終わりがないんですよ。ピアノとかギターとかは本があって、ある種のゴールがたくさんありますが、ビートボックスにはそれがない。やればやるほど面白くなっていく。これが私が毎日毎日続けて練習できた理由です。

  • 大会に出ようと決めたきっかけは何ですか?

私はバトラーというわけではないですが、単純にレベルの高い環境に身を置きたかった。もっと技術に磨きをかけて、いつかアルバムとか出したいですね。GBBはそのデビューにふさわしいと思います。

GBBはまさに「ビートボクサーの戦い」って感じがするんですよね。そらそうなんだけども(笑)GBBはアーティスト同士のバトルという風に思っていて、観客の皆さんもただビートボックス聴きに来てるんじゃなくて、作曲家の新曲聴くために来てるみたいな。ここ数年のGBBはそんな雰囲気がして好きです。

  • GBBの素晴らしいところを教えてください。

新しい仲間との出会い、学びを得られることですね。例えば私はマレーシア出身で、よく海外に行くといろいろなことを学べます。GBBのためだけにここに来ましたが、初日に私はとても多くのことをいろんな人から学びました。友達もたくさんできて、テクニックも学んで。海外に出たことでもちろん私の音楽も注目してもらえるようになりました。

  • どのくらい、どのようにGBBの準備に時間をかけてきましたか?

難しいなぁ(笑)昔はいろんな相手に合わせていろんなルーティンを考えていましたが、2年前それができなくなってきて。それからはフリースタイルみたいな感じで毎日練習して、ある日面白いビートを思いついたらそれをスマホに録音して。そして大会では特に準備をしないで参加します。ネタを準備したら間違えるので。ステージに立って、自分の調子、観客の反応などから、その時のビートを決める。今は、そのビートの幅を広げるためにいろいろ考えているところです。

  • どのようにして観客を魅了するのでしょうか?

観客の反応、そして場所によりますね。あまりビートボックスを知らない人たちに披露するときは少し難しいですね。経験がないので。あまり自分の色を出さないかもしれません。「5つの曲を次々と披露してやる!」ってそんなの無理でしょ(笑)なので有名な曲のカバーをやります。Tiktokとかで流行ってるやつ。ビートボックスをよく知っている人たちの前でやるほうがやりやすいです。GBBが好きな理由の一つですね。

本当に場所によりけりで、マレーシアのバトルはどんな真剣なバトルでも面白おかしくやるんですね。大体みんなふざけて笑ってる。

GBBでは、自分の色を出します。自分のやりたいことをやる。うまくいくといいな。

  • どうやって新しいルーティンを作ってますか?

まずいつもシャワーで練習しています。そこが一番いいんです。なんかロックスターになった気分になれるので。あとは、昔は毎日数時間かけて一生懸命練習していましたが今はしてないです。というのも、ふとした思い付きを大事にするべきだと気づいたからです。どこへ行っても音楽を聴いて、アイデアが浮かんだら練習する。そのためにいろいろな音楽を聴いています。大好きではないものも、嫌いなものも。私のGBBワイルドカードは、私のスタイルを貫いたものですが、あれを作るために1週間フリースタイルをしました。私は大会のためにどんな音、どんな雰囲気、どんなジャンルにするかだけ考えて臨みます。

  • 良いパフォーマンスを見せるためのアドバイスをお願いします。

まず観客について知らなければいけません。場所が違うと観客が大きく変わります。ビートボックスをしているか否かも重要です。もししていないなら、どれだけ深いパフォーマンスをしても理解してもらえないでしょう。一部のビートボックスをよく理解している人向けにすごいテクニックも見せます。その人たちはそのテクニックに驚いても他人に共有してくれませんが、そういう人向けの準備も必要です。

そして、あなた自身についても知らなければいけません。ほとんどの新参のビートボクサーは、私もかつてそうでしたが、なにかのコミュニティに参加して、インワードバスやスネアが必要だと気付いても、もしあなたが本当にそれが大好きならどうぞやってください。ただし「レベルアップのために必要だと思うからやる」はだめです。自分のやりたいことをやってください、これが一番重要です。もちろんレベルの高いビートボクサーはたくさんいます。でもリップロールやらないで有名になった人、喉ベースやらないで有名になった人、たくさんいます。だからこそ、自分自身をよく理解して、自分のやりたい音を練習して披露しましょう。自分の好きなことも理解していなければ観客も何を期待すればいいかわからないし、それでは良いものを作れません。

  • どんな観客の前でパフォーマンスすることが夢ですか?

2つあります。まず私のSNSをフォローしてくれている人はわかると思いますが、私はシンガーソングライターでもあります。なのでいつかAmerican got talent(彼はAGTと発言していますが、これはアメリカの有名なオーディション番組です)に出たいですね。そしてワールドツアーをやってみたい。

もう1つはボーカルです。昨日フレディにもしお金集めて海外の大会に出たいならボーカルにトライしたらいいんじゃないかって言われて。

  • 今後ショーやワークショップなど挑戦したいものはありますか?

ワークショップですね。ちょっとだけ。教えられることあんまりないけど(笑)フェスティバルは面白そうですね。いろんなアーティストのパフォーマンスを見られる。ビートボックスだけじゃなくて、ダンス、レゲエ、デジタルアーティスト... いろいろな人に会ってみたいです。そしてその人たちの考え方を学びたい。私はBeatboxコミュニティで長い間過ごしてきました。でも海外のアーティストと話していると、まるで考え方が違う。私が音楽を作るとき頭の中にビートを浮かべているのに対し、彼らはキーボード、トランペットを浮かべている。この前頭の中にピアノを浮かべて音楽を見つめなおしてみたら、全然違う世界が見えるんです。ジャンルが違うアーティストさんと会ってみるといろいろな発見があります。

  • 好きなソロのビートボクサーは?

GeneとReeps one

  • 好きなLooperは?

SARO

  • GBBで誰と一番戦いたい?

Alexinho

  • GBBで誰と一番戦いたくない?

Hearzel(笑)

  • 好きな食べ物は?

鉄板焼きチキン

  • あなたの持っているSNSを教えてください。

instagramは、@stitch_mus1c

YouTubeは、stitch beatbox and music